三友仁志

三友仁志(みとも ひとし) 教授

略歴

  • 1979年 横浜国立大学経営学部卒業
  • 1987年 筑波大学大学院社会工学研究科単位取得満期退学
  • 1988年 名古屋商科大学 専任講師
  • 1992年 専修大学商学部助教授
  • 1998年 専修大学商学部教授
  • 2000年 早稲田大学国際情報通信研究センター教授
  • 早稲田大学デジタル・ソサエティ研究所所長
  • 工学博士(豊橋技術科学大学)

研究・教育

  • モバイルの普及要因に関する国際比較分析
  • 通信料金の理論と実証分析
  • ネットワーク外部性と革新的情報通信サービスの普及
  • 情報化投資の効果発現に関する実証的分析
  • P2Pを活用した地域情報化効果の検証
  • 地域医療における情報通信の活用
  • 放送産業の計量経済学的分析

 主な研究領域は、情報通信の経済学的な分析です。もとは、交通経済学を研究していました。交通は20世紀の発展を支えたインフラであり、通信は21世紀を支えるであろうインフラです。経済学的特性を見ると交通と通信にはいろいろな共通点があります。

 最近では、通信料金や外部性の理論分析と並行して、ITの発達が社会のさまざまなステージに与える影響を研究しています。例えば交通との関連で言えば、テレコミューティングは通勤交通を直接代替し、ITS(Intelligent Transport System)は交通流を円滑にすると期待されています。さらに、通信の発達は、遠隔教育や遠隔医療を可能にしました。実際に、新しい情報通信技術をどのように活用することによって、それらが可能になるのか、アプリケーションを実証的に研究しています。

 好調なアメリカ経済は多額の情報通信関連投資によってもたらされ、支えられていると言われています。ニューエコノミー論で論じられるインフレ加速なき持続的経済成長の是非はともかくとして、わが国の経済状況においても、情報通信関連投資は経済を変革していくものと期待されます。これを実証的に明らかにしたいと考えています。

 前任の専修大学では、キャンパス・オンデマンドという遠隔教育システムの実験をしておりました。また、AFTというITおよびテレワークに関してビジネスチャンスを創出するボランティア団体を主宰しています。
 情報通信については、社会科学であっても、理論・実証・実験・実践のすべてを行うことができるというのが私の持論です。

早稲田大学研究者データベース

https://w-rdb.waseda.jp/html/100000205_ja.html