熊遠報

熊遠報(ゆう えんぽう) 教授

略歴

  • 1984年武漢大学歴史学部卒業
  • 東京大学大学院人文社会系研究科修了
  • 華中師範大学専任講師、日本学術振興会特別研究員を経て、2004年4月より現職
  • 博士(文学/東京大学)

研究・教育

 これまで16世紀から20世紀にかけての中国、特に徽州地域の社会経済・法律・文化を中心にし、伝統中国社会の構造の形成と変動を探求してきた。具体的に(1)視覚的資料から徽州村落の人文的景観の復原、(2)ネットワークの形成状況から村落社会の各組織、集団の実態の検討、(3)紛争・訴訟といった社会衝突から郷村社会の秩序状態、その構造と原理の検出を通じて、伝統中国社会内部の秩序装置と秩序原理、国家と社会との相互関係を研究してきた。最近、技術、制度、社会経済の視点から「18〜20世紀における北京の都市構造研究」を中心として、伝統中国の都市の社会構造、情報伝達システム、風水観念と環境保全などの問題に力を注いでいる。

早稲田大学研究者データベース

https://w-rdb.waseda.jp/html/100000751_ja.html